約束
宙吊りの夢の中で交わした約束が
涙の形になり叶わないと知る
メープルのバスのシートが熱を吸い込み
あなたがいたことすら幻になる
目的地なら特に決まっちゃいないけど
運転手さん、どこか知らない場所まで
夏へと続く道の途中に君を見つけた
黄金色の向日葵が奏でるオーケストラ
南からやって来た鳥たちが話しかける
ポケットの中ラジオが電波をキャッチして
僕の知らない歌を得意気に歌う
輝いていても醜いものがあるなら
汚れていても美しいものがあるかな
重なり合った木々の向こうに君を見つけた
宝石のように光が乱反射して
真っ直ぐ曲がった世界にドキドキしている
ぼんやりとした約束が今やっと叶った
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