TEENAGE JESUS FREAKS

自慰行為のような曲作りの際に生まれる歌詞を掲載しています。

青春の暗殺者


真っ白なブラウスの上に 真っ赤な口紅で書くの

誰にも言えない秘密や 愛した人の名を


あの娘の家の前の公園と 自転車で迷い込んだ団地に

上から重ねていく思い出は ロンドンの空に似ている


懐かしくなって胸が痛むのは

未来が僕に開けているから?


なんて


当たり前の日常が誰かを傷つけていたと知って

幸福な毎日が不安材料だったと知る

あの公園のベンチから見えた 今はもう見えなくなってしまった

二度と戻れない もう二度と取り戻せない


5限の日本史の時間に こっそり盗み見をしていた

汗ばむ教室に色付く 天使の横顔


ゆっくり角が取れていく 雑味や不純物も消えていく

そして割り切れなくなるのか 人生の円周率は


こっそり泣いて 照れ笑いして

平気なふりとお喋りもそれなりに


だけど


掴んだつもりになって 当然を疎かにして

意地っ張りな僕はその実空っぽだ

R18の幕をくぐって 成人の白線を飛び越えた

あと何度僕は成長のドアを開けるだろう


青春の暗殺者は僕だ 僕があの日の僕を殺した

青春の暗殺者は僕だ 僕があの日の僕を裏切った

青春の暗殺者は僕だ 僕があの日の僕を騙した

青春の暗殺者は僕だ 僕があの日の僕を救えなかった