TEENAGE JESUS FREAKS

自慰行為のような曲作りの際に生まれる歌詞を掲載しています。

青空に殺された少年

干からびた栄光が安いウィスキーを飲んで

25号線を這いつくばっている

思い出を紐解いている手を少し止めて

守れそうな約束を考えている


素敵なものがただ欲しくて 奪い合う醜い人々

素敵なものを失って 泣いている美しいあなた


誰かを傷つけてでも叶えたかった夢は

今じゃ便所の紙にすらならなくて

イヤフォンの中、曲間の途切れた音の間に

急に現実が僕に肩を組んだ


誰もが口を閉ざしたままで それぞれの道を歩いていく

踏切じゃなく家路だったら どんなに美しいだろうか


君が大人になるから 僕は君に手を振った

部屋でひとりレコードを聴いている

ある晴れた朝のこと 誰にも知られないままで

希望は空の青さに溶けていった


静けさに迷子になった少女が息を殺して

いつも何かに怯えて生きている

僕はただずっと夏を待っていただけなのに

急な夕立のような胸騒ぎ


心の縫い目が張り裂けていく ぷちぷちの鈍い音を立てて

少し肌寒い秋の空気に 目眩で気絶しそうさ


生まれては殺し合って 悲しみは歌になって

全ての罪は忘れ去って また生まれて殺し合って

幼い頃に眺めていた あのどこまでも続く空は

幼い頃に眺めていた あのどこまでも続く海は

終わりがあることを知った 見えない壁があった

僕はあの壁を越えて 確かめたいことがあるよ


君が大人になるから 君を強く優しく抱いた

夏の匂いが胸を締め付ける

風のない晴れた朝に 僕にだけ時間が流れる

世界で一人ぼっちな気がした

きっと忘れはしないさ きっと忘れないさ

部屋でひとりレコードを聴いている

ある晴れた朝のこと 誰にも知られないままで

希望は空の青さに溶けていった