失敗マン
悲しいことだけど、それは本当なんだ
狂った時計を直すような気持ちさ
路上で歌っているフォークシンガーさえも
明日は遠い国で血の空を見る
失敗マンは布団にくるまって
明日という名の音符を並べている
僕の神様はレコードの中さ
2億ドルの価値などないけれど
言葉が違うから、肌の色が違うから
それだけで全て分かった気になる
失敗マンは布団にくるまって
名前のない何かを今日も待ち焦がれている
失敗マンになりたい
アートと少女を道づれに
飾らなくて
2月の雪が僕に何か言っているようで
春が来て夏に飲まれて秋に悩んで
そのままでいいじゃないかとまた慰めてみる
失敗マンはどこかで見つけた
真珠のようなときめきを歌にする
失敗マンになりたい
アートと少女を道づれに
変わらなくて
ひび割れたガラスの向こうに何か見える
なんて素晴らしい映画だ、僕らの人生は
ノーカット・ノーリメイクのまま
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