TEENAGE JESUS FREAKS

自慰行為のような曲作りの際に生まれる歌詞を掲載しています。

ALMOST REAL


感性が卓越するのは 欠落があるということだから

穴を埋めていくのさ


人ひとりの命に勝る感情や言葉を持ち合わせている

上手く扱えずに


救って欲しい時はいつも 自己啓発本みたいな

言葉をかけられ 分かる気もするが

結局どうすりゃいいの?


精神の解放と心に花を あわよくば甘い蜜を

駄目ならば世界よ僕を見限って 救いよう無い罰を


狂った自分を失って 何者にもなれなくなった

逃げ腰になって 臆病なまま

裸の自分は愛せない


若さゆえ充ちていた自己肯定感 それが薄れていくと

世間の幸福を持てぬ自分が あまりにも惨め過ぎて

アイデンティティの形成となった物すら疑い出して

他人事のような本音で叫んでいる 誰か助けてよ

初体験


ふやけ切った午後 ぬるくなったコーヒーに感情移入している

役ただずの今日は 必要以上に人生を難しくする


愛や嗜好だけが自分を一貫させるが

そんな感情にさえ良心の呵責を見出してしまう


永遠を信じた彼女 終わりの日のことを考えている彼

疑心暗鬼のまま話すふたりの本心は言葉で霞んでいく


有刺鉄線を掴んで 鋭い痛みが走った

笑って見せたのは 心と体を比べてみたかったから


裏切りを許せるような柔軟さは無いけど

それすらも建前 終わらせるきっかけをただ探しているだけ


初体験後に見た 夕方の懐かしい教育番組で

動物が楽器を鳴らして 永遠の一瞬をその時僕は見た

僕は確かに見た おどけて見せたら

君は笑っていた

つるつるの嘘


自尊心を履き違えた奴がたまにいる

怒りまたは無関心ですぐに逃げ出す

挙句の果てに自己嫌悪で開き直っている

そして自分だけが不幸と特別を気取る


卑屈になって責任を押し付けては

尻拭いをしてくれるマザーテレサを探す

アナーキーな主人公に憧れる割には

現実じゃ正論で出る杭を打つ


つるつるの嘘と安いエゴがあれば

この世界じゃ大抵の事は上手くいくらしい


いつかそんなふうになりたい、現代のダ・ヴィンチ

そんな事よりも僕はしたい、君とエッチ

だけど君はいつだって冷たく、この破廉恥!

だから今日も独りきりで読む、裸のランチ


自分が関与していない場面にしゃしゃり出て

正義のヒーローを気取る勇気があるなら

もっと救えるものがあるはずなのに

大切なことには背を向け笑っている


生産性が無いからLGBTは悪

それを論理的に反論する方法を探す

すると犯罪者まで肯定することになり

結局は法律の弁の中で正義をかざす


つるつるの嘘と安いエゴがあれば

この世界じゃ大抵の事は上手くいくらしい


企業ならず日常まで、会議のための会議

そんな事よりも僕はしたい、君と前戯

だけど君はいつだって冷たく、他人行儀

だからいつか独りきりで迎える、僕の葬儀